地政学に興味を興味をもった、ちょうどよいレベルとしてお薦めしたい本
こんにちは。
このブログでは、面白いとぼくが感じた本や出来事を紹介していく予定です。
なにをもって、面白いとするのか?
これは人によって千差万別なのですが、知→力というサイクルを謳っているブログですから、単なるその場が面白くてあとに残らない瞬間の興味より、人生を前進させてくれるようなinterestingな面白さを紹介していけたら、コレ幸いです。
記念すべき一冊目。
単にぼくの現時点での興味がコレだからという理由で「地政学」本を紹介したい。
一見学問的でマニアックな雰囲気ですが、でも読んでいて損はないと思います。地政学における偉人たちの視点から世界を眺めることができるのですから、凡人の一段も二段も上の何かを得ることができるでしょう。そしてそれはぼくら自身が住んでいるこの世界です。
地政学の視点とは、地理を根拠にした戦争の歴史ですが、通常の歴史と違ってそこにロジックがある。単なる出来事(Event)の羅列ではなく、その因果が解き明かされるのですからワクワクしてしょうがありません。
おまけにこの著者の兵頭二十八という人、そうとうに出来事のストーリー仕立てがうまい。軍人出身者は理屈っぽく話が展開していきがちですが、兵頭さんは読者のペルソナがドンピシャなのか、そもそもが優秀な語り手なのかわかりませんが、「読者に地政学を普及したい」という願いと一致した文章を書いています。
日本を愛するあまり学術的に書いてしまう人も少なくない中(これではほとんどの読者は心をパタンと閉じてしまいまったく響かない)、これはとてもありがたい。
まー、地政学というか安全保障の色が強いのは否めませんが、、
うーん、まったく人間と言うのは戦争をしてしまう生き物なのですね。
それがよくわかります。
じゃあ、なんで今は戦争が起こらないのか?
これは重要ですが、別の機会に譲りましょう。
良書です、
ぼくは一気に読んでしまいました。
図書館で目に付いたから借りて読んだんですが、結局購入しました。いずれ電子書籍だけじゃなく、印刷本も買って本棚を占めてもらいながら定期的に触っていたいぐらいです。
アッ、まだ本を紹介してなかった。。 コレです。 ↓
表題からして、トガッてますね。
ドガっているのはなぜかというと、戦争を想定して地政学を論じているためにそのカレーが全面にでています。
地理は国の資源や貿易を左右しますから、それがダイレクトに政治の意思決定を動かします。だから地政学が重要なんだ、ということですが、いかんせん、資源や貿易は国々の闘争に発展し、戦争へとつながります。だから軍人さんたちは地政学をしっかり理解することが必須になるわけです。
戦争史ではマッキンダーの位置づけはかなり低い、それは航空機の登場があり理論が時代の変化にが耐えられなくなったからです。
しかし、一方でここに経済という要素を加えるとマッキンダーの慧眼が浮き彫りになるのですよ。
だからどこから見るかで、地政学の理解が変わってきますが、この本は「武器」といってますから戦争を念頭に置いて内容が構成されています。
でも、興味を持った人にはここから入って、次々にその理解を深めてほしいと思います。
おわり